
ジェレミー・ギリー
平和活動家、映画製作者(イギリス)
「五井平和賞」は、2000年の創設以来、教育・科学・文化・芸術など、様々な分野において、地球と人類の未来に真の平和と調和をもたらす上で、顕著な功績があり、「生命憲章」の理念原則と同じ方向性を持つ個人や団体を顕彰している国際的な賞です。
本年度の五井平和賞は、様々な違いを超えて人々の心と行動をつなぎ、戦争や暴力のない平和の実現に向けたグローバルなムーブメントの創出に貢献してきた、平和活動家、映画製作者のジェレミー・ギリー氏に決定しました。
授賞式は、11月29日(土)に日経ホール(東京・大手町)で開催される2025年度五井平和財団フォーラムにおいて行われます。
授賞理由
ジェレミー・ギリー氏は、戦争や暴力のない一日を世界に実現しようと、国連「国際平和デー」の日付の特定に尽力し、この日を起点に、平和に向けた行動が世界中に広がるよう四半世紀以上に亘って活動を続けてきました。また、個人、学校、企業など、様々な人々を巻き込みながら、映像や音楽など独自のアプローチを通じて、気候変動をはじめとする世界が抱える諸課題への意識を高めてきました。政治、宗教、人種、文化など様々な違いを超えて、人々の心と行動をつなぎ、平和に向けたグローバルなムーブメントの創出への貢献が評価されました。
プロフィール
ジェレミー・ギリー/Jeremy Gilley
平和活動家、映画製作者。1969年イギリス生まれ。戦争体験者の祖父の影響により、幼い頃から平和と寛容に関心を持つ。1986年ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーに入団、俳優として活動。1994年映画製作会社P.U.R.E. Productions設立。1999年に非営利団体Peace One Dayを立ち上げると、9月21日を国連「国際平和デー」に定めるよう国連に働きかけ、2001年に全会一致でその制定を実現。国際機関などと連携し、2007年から2010年の国際平和デーにアフガニスタン紛争の停戦を実現し、450万人の子どもたちにポリオ予防接種を実施。講演やコンサートのプロデュースなど様々な活動を展開し、国際平和デーの認知に尽力。人権、教育、食糧など深刻な社会課題にも注力し、国連国際デーへの貢献も果たす。国際平和デー制定とアフガニスタンでの活動を記録したドキュメンタリー映画『The Day After Peace』は数々の映画賞を受賞。大英帝国勲章、アフリカ平和賞、カーネギー・ワトラー平和賞などを受勲・受賞。