
地球っ子広場

「地球っ子広場」は、地域の子どもや大人たちが自由に集い、様々な楽しい活動を通じて心と生命を育むことを目的に全国各地で展開する「子どもの居場所」です。ふれあいを大切にする和気あいあいとした雰囲気の中で、ものづくりや自然体験などのプログラムを提供し、子どもたちが地球人としての素養を育むお手伝いをしています。
「地球っ子広場」に集まる子どもたちは、自然と次の4つの資質を身につけていきます。
4つの資質
地球理解
世界に開かれた視野と、
地球への感謝の心
自立
自分のことは
自分でしようという意欲
調和
コミュニケーションや
協力を進んで実行する力
愛と平和
人のため、社会のため、
平和のために役に立ちたいと
願う心
「地球っ子広場」の大きな特徴は、全てボランティアスタッフにより運営されていることです。子どもたち一人一人のありのままの存在を受け入れることで、自尊心と利他の精神を育むことを大切にしています。地球市民としての意識は、日常の中で、一人一人の存在が尊重されるという経験を積み重ねることで高まると考えています。
- スタッフが大切にしていること
-
「地球っ子広場」のスタッフは、次のポイントを常に大切にしながら子どもたちと触れ合っています。
感謝する
生命の誕生は奇跡であり、その生命に対して感謝します。子どもたち一人一人の生命に感謝する気持ちで向き合いながら、身近なところに、感謝をする人やモノ、出来事などがたくさんあることを伝えています。
信じる
どの子も生まれながらに素晴らしいと信じます。信じているからこそ、叱ることもあれば、人と真剣に向き合うことの大切さを伝えることもできるのです。
共感する
他愛ない会話でもこちらから意見したりせず、耳を傾け、一緒に楽しむことで、子どもの目線になり、信頼関係を築くことができます。
見守る
ものづくりなど、子どもがしていることに口出しや手出しをせず、見守ります。自分の力で成し遂げる成功体験の積み重ねは、子どもたちの財産です。
ほめる
評価をするのではなく、長所をたくさんほめます。評価から解放され、ありのままの姿が受け入れられることで、子どもたちの自尊心は育まれます。これまでも学校や家庭とは違う姿が現れ、保護者の方にとっても驚きや喜びなど、新たな発見につながることがありました。
言葉を大切にする
言葉には力があり、互いの存在を活かし合うということを理解し、ポジティブな言葉を進んで使うよう努めています。今までポジティブな言葉の使い方を知らず、人を傷つける言葉が多かった子どもが、人を思いやる言葉を使えるように変わりました。
調和する
大人であるボランティア同士が互いを尊重し、受け入れ合うよう努めています。そこで醸し出される雰囲気は、子どもたちの心の安らぎとなり、自ら調和した場の一員になるべきだと気づきます。
「地球っ子広場」では、学校、行政、NPO、図書館、コミュニティセンターなどの協力を得ながら、保護者、教師、高齢者、外国人留学生など、地域の様々な人々がプログラムづくりや活動に関わることで、地域の活性化や世代間交流にも貢献しています。
活動の内容
「地球っ子広場」では、「3つのお約束」を行動指針として、子どもも大人も皆で毎回声に出して確認し合い、実践しています。
3つのお約束
人にめいわくを
かけない
自分のことは
自分でする
あまった力で
人の手助けをしよう
プログラムは、ものづくりや絵画、音楽などの創造活動、山登りやキャンプ、里山などでの自然体験、各国料理や郷土料理などの調理実習、茶道や書道などの日本文化体験、外国語や外国の文化体験、ハロウィンやクリスマスなど季節にちなんだイベント、そして自由遊びなど、地球理解、心と生命の尊重、コミュニケーション能力などを育むことを目的に、それぞれの広場が創意工夫をしながら、子どもたちと共に企画しています。
また、平和理解の一環として、国連が定める国際平和デー(9月21日)にちなんだ活動にも、毎年取り組んでいます。
子どもだけではなく、親子で参加できるプログラムもあり、普段、学校や家庭ではできない体験ができると喜ばれています。
開催地(2019年度)
広場名 | 主な開催場所 |
---|---|
地球っ子広場・仙台(宮城県仙台市) | 中田市民センター |
地球っ子広場・五井(千葉県市原市) | サンプラザ市原 |
地球っ子広場・いすみ(千葉県いすみ市) | いすみ市内の古民家 |
地球っ子広場・船橋(千葉県船橋市) | ヨンソンテコンドー船橋本部道場 |
地球っ子広場・自由が丘(東京都目黒区) | 緑ヶ丘文化会館 |
地球っ子広場・新潟(新潟県新潟市) | 大畑少年センター |
地球っ子広場・富士SUN山(山梨県南都留郡富士河口湖町) | プログラムにより変動 |
地球っ子広場・きょう(京都府宇治市) | 宇治市木幡公民館 |
ESPACE KIDS(フランス) | プログラムにより変動 |
Laboratorio di Pace(イタリア、ポーランド) | プログラムにより変動 |
Earth Kids Space Kenya(ケニア) | ナイロビ市 |
地球っ子キャラバン | 2012年5月より震災復興プロジェクトとしてスタート。東北の被災者の方々のもとを訪れ、地球っ子広場のプログラムを通じて、子どもたちが、明るい希望を見出していけるよう、支援活動を行っています。 |
開催日程
主に放課後や土日に開催しています。(スケジュールについては、各地広場により異なります)
対象
小学校1年生から6年生(就学前のお子様はご相談ください)
参加の方法
参加したい!
お近くの広場をご案内します。また、ご参加にあたり以下の点についてご確認ください。
- スポーツ安全保険(800円/年)にご加入いただきます。
- 参加費は各地広場で異なります。また、プログラムによって材料費等の実費を別途いただく場合もございます。
- 地球っ子広場は全てボランティアにより運営されています。安全には十分配慮しておりますが、基本的には保護者、児童が責任をもってご参加いただきますよう、よろしくお願いいたします。
ボランティアをしたい!
特別な資格は必要ありませんが、五井平和財団と地球っ子広場の理念にご賛同いただける方が対象となります。
広場を開設したい!
五井平和財団の賛助会員であり、地球っ子広場の理念にご賛同いただけることが、広場の開設をお申込みいただく条件となります。
詳しくは、「地球っ子広場」事務局までお問合せください。
お問合せ
公益財団法人五井平和財団 「地球っ子広場」事務局
〒102-0093 東京都千代田区平河町1-4-5 平和第1ビル
TEL:03-3265-2071 FAX:03-3239-0919
kids@goipeace.or.jp
参加者の感想
子どもたちから
- 居心地がいいな。地球っ子広場が毎日あったらいいのに。
- 地球のこと、もっと知りたくなった。
- ここに来ると、大きいお兄ちゃんお姉ちゃんや、小さい子とも遊べて楽しい。
- 人の命のもとは「水」だということがよくわかった。
保護者・協力者の方々から
- 世の中が荒む中で、愛する心、他人を思いやる気持ちが平和につながると思います。感性豊かな子どもに育てる上でもとても良い場所だと思います。
- 「自分勝手」と「自由」の区別を体で覚え、いろいろな人と関わることで「一人一人違う個性」や「思いやる心」を教わりました。
- 子どもたちがスタッフの皆様にとても心を開いている姿がほほえましく、家庭でも学校でも見せない自分を見せているのだと感じました。心の居場所になっています。
- 制限しないで子どものアイデアを尊重すると、どんどん自分で考えて素晴らしいものが出てくる。
これまでの実績
平成17年度(2005年度)
文部科学省より「地域教育力再生プラン」を受託し、「地域子ども教室推進事業」(子どもの居場所づくり)を実施。(地球っ子広場開始)
平成17年度事業報告書
平成18年度(2006年度)
文部科学省より「地域教育力再生プラン」を受託し、「地域子ども教室推進事業」(子どもの居場所づくり)を実施。
平成18年度事業報告書
平成19年度(2007年度)
文部科学省より「総合的な放課後対策推進のための調査研究」の一環で「放課後活動支援モデル事業」を受託。年間テーマは「国際感覚にあふれ平和を愛する地球人を育てる」。
インドネシアにて地球っ子広場を開催。
平成19年度事業報告書
平成20年度(2008年度)
文部科学省より「放課後活動支援モデル事業」を受託。年間テーマは「子どもの自発性や創造性を高め持続発展教育(ESD)を推進する活動モデルづくり」。
インド、アゼルバイジャン、イスラエル、フィリピンにて地球っ子広場を開催。
平成20年度事業報告書
平成21年度(2009年度)
文部科学省の委託期間が満了し、地球っ子広場は完全な自主運営体制に移行。
平成22年度(2010年度)
ユネスコ本部より「ESDの10年(2005年~2014年)公式活動」に認定を受け、ESDのグッドプラクティス(優良事例)集で紹介される。
「Education for Sustainable Development Good Practices in Early Childhood(幼児・児童期におけるESD優良事例集)」
英語版
フランス語版
スペイン語版
日本ユネスコ国内委員会の後援事業となる。(現在も継続)
最新年度



