駐日大使館との連携教育プログラム
五井平和財団では、100カ国以上の駐日大使館、ならびに学校や大学等の教育機関とのネットワークを活かして、国際理解のための教育プログラムを展開しています。 国際舞台の第一線で活躍する各国の大使や外交官が、ゲストティーチャーとして学校や大学を訪問し、自国の生活や文化、価値観、また世界の平和に向けた外交の役割などに関するレクチャーを行うと共に、児童生徒、学生とのディスカッション、交流会などを通じて、青少年の生きた地球市民教育を推進しています。
本教育プログラムには、小中高校生を対象とした「駐日外交官による交流プロジェクト」と、群馬県立女子大学との連携講座「国際理解と平和~大使リレー講座」があります。
駐日外交官による交流プロジェクト
外交官による国際的な視野からのレクチャーや、児童生徒とのディスカッション、交流会などを通じて、人種、民族、宗教、生活・文化、伝統、価値観などの違いを尊重し合える精神を育み、平和意識を啓発することを目的としています。
実際の交流授業においては、外交官によるビデオやスライドを交えた、それぞれの国の紹介をはじめ、言葉や音楽、民族衣装、子どもの遊びなど、各国文化の生きた体験学習や、質疑応答を通した外交官との直接の触れ合いの場が設けられています。
「総合的な学習の時間」をはじめ、社会科、英語科、道徳などの教育課程や、国際理解教室や文化祭などの学校行事としても取り組んでいただけます。また、修学旅行等で東京を訪れる生徒たちの大使館訪問という形で実施する場合もあります。そのほか、休日の課外活動や一般市民を含めた地域・社会教育活動としても実施できます。
お申込み方法
実施をご希望される場合は、下記より、実施申込書をダウンロードし、必要事項をご記入の上、実施希望日の半年~2カ月前までに五井平和財団・教育プログラム担当までお申込みください。
実施にあたって
- 五井平和財団がコーディネーターとして、学校と大使館との連絡・調整を行い、プログラムづくりを支援します。
- 本プロジェクトは非営利事業ですが、コーディネーター費用と経費実費(交通・通信・会議等)のご負担をお願いしています。
- お申込みは原則、学校か社会教育団体からのみ受け付けておりますが、それ以外のお申込みについては、ご相談ください。
- 外交官への謝礼は設定していませんが、各学校での既定の講師謝礼程度をご提案しています。
- 外交官の東京から会場までの往復旅費は、原則受け入れ側のご負担となります。
- 国際儀礼(プロトコール)についてご不明の点がありましたら、お問い合わせください。
お問合せ・お申込み先
公益財団法人 五井平和財団 教育プログラム担当
〒102-0093 東京都千代田区平河町1-4-5 平和第1ビル
TEL: 03-3265-2071 FAX: 03-3239-0919
info@goipeace.or.jp
参加者の感想
小学生
- 外交官の方の授業を受けて一番心に残ったのは国旗の意味です。国には、それぞれいろいろな歴史があることを知りました。
- 授業の前にそこの国についてインターネットで調べて、のっていないことを外交官の方に聞きました。かたいイメージがありましたが、いざ会ってみると優しかったです。
教員
- この交流授業を通して、子どもたちの心が世界に広がった。
- 触れ合うことが、理解することなのだということを感じた。
外交官
- 日本の学校や子どもたちの様子を直接知る貴重な機会となりました。
- 外国の文化と接触することは、自分を成長させてくれます。異文化を理解することは、世界平和への第一歩です。
群馬県立女子大学との連携講座「グローバル・シチズンシップ~大使リレー講座~」(県民公開授業)
五井平和財団では、2005年度以来、毎年、群馬県立女子大学・国際コミュニケーション学部との連携講座「国際理解と平和~大使リレー講座」を対面開催していましたが、2020年度からの3年間のコロナ禍の影響による休止期間を経て、2023年度、新たに「グローバル・シチズンシップ~大使リレー講座~」として開講しました。
そして、2024年度からは県民公開授業として再開しました。(群馬県民の方に限らず、各回先着20名様まで、どなたでも受講していただけます。)
本講座では、国際的に活躍する駐日大使や国際NPO職員、日本人有識者等をお招きし、外交交渉や海外活動の実情や体験をお話しいただくことにより、国際相互理解を深めつつ、平和で持続可能な社会を実現に向けて、共に考えていきます。受講生は、各国独自の文化や風習、人々の価値観、現代社会が抱える課題などを、多角的に学び、グローバル・シチズン(地球市民)としての広い視野を養います。
本年度は、5月28日(火)に当財団の西園寺裕夫理事長が講義を行うほか、ジョージア、イエメン、ブルガリア、アイスランド、タンザニアの駐日大使が、6月から10月にかけて順次登壇する予定です。
参加者の感想
学生
- 日本だけでなく地球全体が本当に「平和だ」と感じられる時代を作る担い手として、これからも勉強していきたい。
- 実際に何が起きているのかを、その国の人の声で聞くことができたのはとても貴重でした。テレビでは分からないことを学ぶことができました。
- 現場で働いてきた人の言葉は、心に響きました。
- 世界の現状、日本との違い、自分のこれからについての考え方についても学ぶことができた。
- (エジプト大使の講演を聴いて)大変判りやすく、イスラムのことも理解が進みました。特に他人を理解すること、寛容さは、国際人として生きるために必要なことと思います。
- (コスタリカ大使の講義を聴いて)「人間の命だけではなく、ありとあらゆるものの命が、コスタリカでは大切」という言葉が印象に残りました。