2024五井平和賞
ジェーン・グドール
動物行動学者、自然保護活動家(イギリス)
生涯に亘り、野生動物の研究・保護活動をはじめ、生態系や自然環境を含む、地球のあらゆる生命の持続可能な未来のために精力的に活動してきました。
「五井平和賞」は、2000年の創設以来、教育・科学・文化・芸術など、様々な分野において、地球と人類の未来に真の平和と調和をもたらす上で、顕著な功績があり、「生命憲章」の理念原則と同じ方向性を持つ個人や団体を顕彰している国際的な賞です。これまでの功績のみならず、より良い未来に向けた貢献が今後も期待される個人や団体に贈られます。
授賞式と受賞記念講演は、毎年、東京で開催される五井平和財団フォーラムで執り行われます。
また、五井平和賞の一環として、特に世界的に平和の文化の推進に寄与した個人・団体に対して、「平和の文化」特別賞を授与しています。
生涯に亘り、野生動物の研究・保護活動をはじめ、生態系や自然環境を含む、地球のあらゆる生命の持続可能な未来のために精力的に活動してきました。
地球の生態系から次世代の利益までも包括する利他の精神に則った「ポジティブ経済」を提唱し、持続可能な世界に向けた変革を推進してきました。
自然の叡智に基づく多様なイノベーションを普及促進し、環境・社会の諸問題の解決を目指す人々のサステナビリティ・ムーブメントを牽引してきました。
世界的な慈善活動家、ファンドレイザー(資金調達の専門家)としての豊富な経験と深い洞察をもとに、人々の意識啓発とエンパワメントを目的とする活動を続け、真に豊かな公正かつ持続可能な世界の実現に寄与しています。
経営者として「人のため、世のために役立つことを成すことが、人間として最高の行為」という揺るぎない信念のもと、精神性を重視する新しい倫理観に立脚した経済社会と自然と共存した未来の文明の構築に貢献してきました。
30年間に亘り、フィリピンにおける異教徒間の調和と相互理解を目的に草の根の活動を続け、宗教精神に基づいた真の対話の文化の構築を推進してきました。
ローカリゼーション(地域化)運動のパイオニアとして、地域固有の文化と生物多様性の回復、地域経済の強化、ひいては持続可能で公正な社会づくりに貢献してきました。
貧しい地域でアートを通した教育活動などを提供することで、絶望的な境遇にある人々が希望と尊厳を取り戻し、社会に貢献できる創造的な市民となるための支援を続けています。
古来の叡智と先端科学の両面から、幅広い意識啓発活動を展開し、個人の変容を支援することで、人類の真の幸福と平和な世界の創造に貢献しています。
エピジェネティクスという新しい生物学の分野の端緒を開き、人は自らの人生をいかにでも創造できる存在であるという、新しい生命観・世界観の普及に寄与してきました。
私財を投じた慈善活動を通して、何百万人もの生命を救うと共に、世界の最も恵まれない人々が希望と尊厳を持って生きられるよう、格差縮小のための支援を展開しています。
人と社会の再生を促すエコロジカルな生き方や、より進化した人類文明のあり方を提唱し、新しいビジョン、意識、ライフスタイルの普及に貢献してきました。
長年の地球環境問題の研究と啓発活動を通して、地球的課題の解決と、環境的に持続可能で公正な経済の構築に向けて、多くの人々の指標となってきました。
ビジョンに富むオピニオンリーダー、そして教育者として、多くの人々に「恒久平和とは現実的に達成しうる理想である」との確信と勇気を与えてきました。
卓越した洞察とビジョンに基づき、人類の意識の進化の必要性を説き、新しい持続可能な文明に向けた啓蒙活動を続けてきました。
核なき世界の実現に向けて、核軍縮、核兵器廃絶の推進に貢献すると共に、多文化共生と多宗教間の対話を促進するイニシアティブを展開してきました。
ベネズエラにおいて、音楽活動を通じて数多くの青少年を貧困や犯罪から救い、健全な市民として育成することで、平和の文化の創造に貢献してきました。
日本画家、平山郁夫氏が提唱する「文化財赤十字」の活動理念のもと、世界の文化遺産、文化財の保存修復事業を通して世界平和に大きく貢献しています。
毎年、五井平和財団が国内外から指名する様々な分野の有識者および関係者の推薦による候補者を対象に、審査選考が行われます。最終的には、当財団理事会が選任する五井平和賞選考委員会が、公平かつ厳正な審査を行い、受賞者を決定いたします。
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