2002年度「五井平和賞」受賞者

2002-takeshi-umehara

梅原 猛

哲学者(日本)

授賞理由

梅原猛氏は、常識や通説にとらわれずに真理を探究し、その鋭い直観と深い洞察に基づき、日本精神史、古代学、文学、宗教等の幅広い分野に亘り、独創的な思索を展開。日本文化の総合的な研究の発展に大きく寄与すると共に、時代を超えた叡智を明らかにし、人類の未来に真の平和と調和をもたらす上で、顕著なる貢献が認められました。

プロフィール

哲学者。1925年生まれ。京都大学哲学科卒。立命館大学教授、京都市立芸術大学学長、国際日本文化研究センター初代所長を経て、現在同センター顧問、日本ペンクラブ会長。法隆寺論『隠された十字架』、柿本人麿論『水底の歌』など、次々と大胆な仮説を提起して「梅原日本学」と呼ばれる独自の学問体系を確立。中国長江流域の古代文明の発掘調査や、市川猿之助スーパー歌舞伎の原作も手がけるなど、活躍は多岐に亘る。毎日出版文化賞、大佛次郎賞、文化勲章など受章多数。『梅原猛著作集』など著書多数。