2003年度「五井平和賞」受賞者

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ロバート・ミューラー

教育家、国連平和大学名誉総長(フランス)

授賞理由

「20世紀最大の世界市民の一人」、「グローバル教育の父」、「国連の希望の予言者」という威名が示す通り、ロバート・ミューラー博士は、子ども・教育・倫理・家庭等の問題から、国連憲章・EU・ビジネスのグローバル化、さらには環境・地球意識への目覚めといった広範囲に亘り、ビジョンに富む数千に及ぶ提言を行い、多くの人々や国際機関・NGOに「恒久平和とは現実的に達成しうる理想である」との確信と勇気を常に与えてきました。また、地球・宇宙の一員としての視野を養う「ワールド・コア・カリキュラム」を開発し、全人教育にも尽力しています。これらの活動を通した世界平和への貢献が評価されました。

プロフィール

1923年ベルギー生まれ。国連平和大学名誉総長・元国連事務総長補佐。48年「世界をいかに統治するか」のエッセイ・コンテストで入賞、副賞として新設国連の研修制度への採用を獲得。以後38年間国連に奉職。その間、経済・科学・文化・環境等のワールドプログラムを多数手がけ、世界会議や国際年の企画・運営を行う。また、独自のカリキュラムに基づくロバート・ミューラー・スクールが世界に50校以上あり、年々増え続けている。20世紀を代表する世界平和活動家・平和のための全人教育家。ユネスコ平和教育賞、アルバート・シュバイツアー国際人道賞、エレノア・ルーズベルト ビジョンの人賞、その他受賞多数。著書多数。