オスカル・アリアス・サンチェス

元コスタリカ大統領（コスタリカ）

授賞理由

オスカル・アリアス・サンチェス氏は、高い理想とそれを貫く勇気と情熱を持つ世界的指導者として、民主主義と非暴力に基づく安定的、かつ持続性のある平和と進歩を人類にもたらすために、国内外で献身的に活動しています。中米の紛争に終止符を打つ基礎となり、ノーベル賞受賞につながった「アリアス平和プラン」を発展させて、1988年「アリアス財団」を創設、人間性の進歩・平和と和解・市民組織による参加を柱に掲げ、正義と平和の社会の建設を目指して、中米を中心とした世界各地で種々なプロジェクトを展開しています。このような人間の尊厳を大切にした平和と繁栄の時代に向けた数々の功績が評価されました。

プロフィール

1940年生まれ。78年に国民解放党から国会議員に当選、党書記長を経て、86年から90年までコスタリカ共和国大統領を務める。民主主義と自由を擁護し、中米地域に平和と安定をもたらした功績により87年ノーベル平和賞受賞。受賞賞金を資金に「平和と人類発展のためのアリアス財団」を設立。現在も世界平和と人間社会の進歩を目指し、積極的かつ指導的な役割を果たしている。アルベルト・シュヴァイツァー賞、アメリカ賞ほか受賞多数。政治学博士（英国エセックス大学）。ハーバード大学、プリンストン大学などから50におよぶ名誉博士号。