2009年度「五井平和賞」受賞者

2009-bruce-lipton

ブルース・リプトン

細胞生物学者(米国)

授賞理由

ブルース・リプトン博士は、スタンフォード大学医学部にて、細胞膜に関する画期的な研究に従事。遺伝子は単なる生物の設計図に過ぎず、意識や環境が細胞をコントロールし、遺伝子のふるまいを変えることを明らかにし、エピジェネティクス(epigenetics)という新しい分野の端緒を開きました。

その研究と啓蒙・啓発活動は、人間と生命の本質への理解を促進し、人は自らの人生をいかにでも創造できる存在であり、よりよい地球の未来の共同創造者であるという新しい生命観・世界観の普及に寄与しました。その功績が認められたものです。

プロフィール

1944年米国ニューヨーク州生まれ。細胞生物学博士(ヴァージニア大学)。1973-82年ウィスコンシン大学医学部助教授を務めたのち、量子物理学と細胞生物学を融合する独自の研究を始める。1987-92年スタンフォード大学医学部にて画期的な研究に従事し、肉体と精神をつなぐ分子経路を明らかにする。現在は、科学とスピリチュアルな世界との橋渡しをする新しい生物学のリーダーとして、多くのテレビ・ラジオ番組に出演するほか、米国内外の各種会議で講演し、医療専門家のみならず広い層の人々の意識変革に務めている。著書『思考のすごい力』(PHP研究所)、研究論文多数。