2014年度「五井平和賞」受賞者

2014-kazuo-inamori

稲盛 和夫

京セラ株式会社名誉会長、稲盛財団理事長(日本)

授賞理由

稲盛和夫氏は、京セラ株式会社をはじめ数々の企業の優れた経営者であり、日本を代表する経済人です。しかし、その手腕は、単なる利潤追求のみに発揮されるのではなく、社員が労働を通して人間性を磨くことに重点を置き、人類社会の進歩発展に貢献するという企業の社会的大義の重要性を説いてきました。

「人のため、世のために役立つことを成すことが、人間として最高の行為」という揺るぎない信念を持つ稲盛氏は、私財を投じて稲盛財団を設立し、人類の科学、文明、精神的深化の面で著しく貢献した人々を顕彰すると共に、心ある未来のリーダーの育成に心血を注ぐなど、徹底した利他の心で、教育・啓発活動を行い、海外からも高い評価を得ています。

こうした、精神性を重視する新しい倫理観に立脚した経済社会と、自然と共生した未来の文明の構築に資する数々の功績が評価されました。

プロフィール

1932年鹿児島県生まれ。1955年鹿児島大学工学部を卒業後、京都の碍子メーカーを経て、1959年京都セラミック株式会社(現京セラ㈱)を設立。社長、会長を経て1997年より名誉会長。1984年第二電電企画株式会社を設立。2000年DDI(第二電電)、KDD、IDOの合併によりKDDI株式会社を設立。2010年経営破綻した日本航空株式会社を託され、会長に就任。わずか3年で再建に成功し、2013年4月より名誉会長。1984年に私財を投じて稲盛財団を設立。国際賞「京都賞」を創設し、毎年、人類社会の進歩発展に功績のあった人々を顕彰している。他にもボランティアで、全70塾(海外16塾)、9000人余の若手経営者が集まる経営塾「盛和塾」の塾長として、経営者の育成に心血を注ぐ。1997年には臨済宗妙心寺派円福寺にて在家得度を受けている。公職は京都商工会議所名誉会頭、スウェーデン王立科学技術アカデミー海外特別会員等多数。『生き方 ― 人間として一番大切なこと』、『心を高める、経営を伸ばす』、『燃える闘魂』ほか著書多数。