2017年度「五井平和賞」受賞者

ケニー・オースベル、ニナ・サイモンズ

社会起業家、バイオニアーズ共同創設者(米国)

授賞理由

ケニー・オースベル氏とニナ・サイモンズ氏は、これまで28年間、多様な分野のイノベーターが一同に集う、バイオニアーズ・コンファレンスを毎年開催し、人類が直面する環境や社会の問題を解決するための英知と実践の拡散に努めてきました。生態系システムの本質を理解し、自然の叡智に学ぶことで、多様性、正義、民主主義、平和的共存の原則に則った、新しい未来は可能であるという希望を世界に発信しています。明確なビジョンのもと、世界中で起こりつつある社会変革の芽を育み、持続可能で調和した地球社会の共創をリードしてきた、長年の普及啓発活動とその功績が認められました。

【ケニー・オースベル(Kenny Ausubel)、ニナ・サイモンズ(Nina Simons)プロフィール】

社会起業家、著述家、ジャーナリスト、映画製作者でもある、ケニー・オースベル氏は、1989年に種の多様性を保全する目的で、在来種・固定種を販売するシーズ・オブ・チェンジ社を共同設立、1994年までCEOを務める。1990年、妻でビジネスパートナーのニナ・サイモンズ氏と非営利団体バイオニアーズを設立。以来、毎年、社会的・科学的なイノベーションを生み出している人たちが集う3千人規模のバイオニアーズ・コンファレンスを米国カリフォルニア州サンラファエル市で開催。全米18か所の衛星会議やラジオシリーズ、インターネット放送、著書などマルチメディアを通して、先進的かつ効果的な取り組みを世界中に普及し、サステナビリティ・ムーブメントを牽引してきた。バイオニアーズでは、この他、先住民の知恵、女性や若者のリーダーシップ、食の安全、地域のレジリエンスを育むプログラムを実施している。

※バイオニアーズ(Bioneers)とは、自然界や生態系からヒントを得て、全体的アプローチで環境や社会の問題の解決策を探求する創造的な人々をさす、Biological(生物学的)とPioneer(先駆者)を合わせたオースベル氏の造語。