2018年度「五井平和賞」受賞者

Her Royal Highness Princess Lalla Hasnaa

ララ・ハスナ王女

モハメッド6世環境保護財団代表(モロッコ)

授賞理由

ララ・ハスナ王女は、モハメッド6世環境保護財団の代表として、海岸の美化・保全をはじめ、持続可能な観光、大気汚染および気候変動にかかる取り組み、歴史的庭園の再生やヤシの木立の保護など、多岐にわたる実践的な環境保護活動にリーダーシップを発揮してきました。

また、特に子どもや若者の環境保護教育に注力し、幼少期から自ら考え、責任をもって行動し、社会や環境の問題を解決できる次世代の育成に成果を上げています。

All for the Environment(全ての人々が環境のために)」をモットーに、行政、企業、学校、地域社会、若者・子どもなど、あらゆるステークホルダーを変化の担い手として動員し、環境保護を全国的な取り組みにまで高め上げるとともに、世界的には国際機関や各国の団体と協力し、持続可能な未来に向けた意識啓発に尽力し続けてきました。その功績に対し、五井平和賞を授与するものです。

プロフィール

ララ・ハスナ王女/Her Royal Highness Princess Lalla Hasnaa

故ハッサン2世前モロッコ国王の子女で、モハメッド6世現国王の末の妹。幼少時代より社会問題、特に環境問題に関心を持つ。1999年ハッサン2世国王から3600キロにもおよぶ海岸線の保全を任されると全国的な活動を展開し、成果をあげる。2001年モハメッド6世環境保護財団が創設され、代表に就任。数々の環境保護、環境教育の事業を立ち上げる。これらの活動は国際的にも高く評価され、2007年には国連が支援する環境のための欧州・地中海地域計画より海岸大使(Ambassador of the Coast)に任命される。2014年日本で開催されたESDに関するユネスコ世界会議、2016COP22(国連気候変動枠組条約第22回締約国会議)、2017COP23ほか様々な国際会議において環境意識啓発と持続可能な開発のための教育(ESD)の重要性を訴え続けている。20184月コンゴ盆地気候・コンゴ盆地ブルー基金委員会の親善大使に任命される。

五井平和賞 歴代受賞者