2019年度「五井平和賞」受賞者

Nipun Mehta

ニップン・メータ、サービススペース

ボランティア、ギフト経済実践者

「五井平和賞」は、2000年の創設以来、教育・科学・文化・芸術など、様々な分野において、地球と人類の未来に真の平和と調和をもたらす上で、顕著な功績があり、「生命憲章」の理念原則と同じ方向性を持つ個人や団体を顕彰している国際的な賞です。 

2019年度の五井平和賞は、ギフト経済の実践を通して世界の変容に取り組む完全ボランティアの組織、サービススペース(ServiceSpace)とその創設者ニップン・メータ氏に決定しました。

授賞式は、11月23日(土・祝)に東京・大手町の日経ホールにて開催される「2019年度五井平和財団フォーラム」において執り行われます。

授賞理由

ニップン・メータ氏は、シリコンバレーでIT技術者として成功を収める傍ら、サービススペースを立ち上げ、様々なNPOのためにウェブサイトを無償で制作するボランティア活動を仲間と始めました。以来20年に亘り、サービススペースは、あらゆる人々に優しさの実践や奉仕を奨励する様々な革新的なプログラムを展開。現在、登録メンバーは世界171ヵ国、60万人を超え、数百万ドルに相当する無償サービスを提供するボランティア組織に成長しました。

優しさ、愛、善意の行為を、見返りを求めず提供する「ギフティビズム(Giftivism 造語)」を提唱し、人々が生来持つ奉仕の精神を目覚めさせることで、個人の意識や行動、ひいては社会・経済のあり方の変容を促し続けるニップン・メータ氏およびサービススペースの取り組みと貢献に対し、五井平和賞を授与するものです。

プロフィール

ニップン・メータ

1975年インド生まれ、米国籍。カリフォルニア大学(UCLA)バークレー校でコンピューター科学と哲学を専攻。大学3年在学時に大手IT企業サン・マイクロシステムズでソフトウェア開発に従事。1999年サービススペースを4人の友人と立ち上げ、25歳でフルタイム・ボランティアに転身。公共サービス・ジェファーソン賞、ウェイビー・グレイビー人道賞、ダライ・ラマ謳われることなき英雄賞など多くの賞を受賞し、2015年にはバラク・オバマ大統領の貧困と不平等に関する政策提言評議会の委員に任命される。若者から学者、国際連合の高官に至るまで、様々な分野の聴衆に、ギフティビズムの精神を提言し続け、人生を変えた妻とのインド巡礼1000キロの旅で得た深い学びを題材にしたペンシルバニア大学卒業式でのスピーチは数百万人に閲読されている。自ら掲げるミッションは「世界に笑顔を、そして心に静寂をもたらすこと」。

サービススペース

IT技術を活用し、世界中の人々に小さな奉仕の実践を奨励するボランティア組織。毎日ポジティブなニュースを配信するサービスや、優しさの実践のためのポータルサイト、匿名で親切を拡散していく「スマイルカード」、ギフト経済のレストラン等、様々なプロジェクトを提供している。有給スタッフの雇用、資金集め、広告宣伝は一切行わず、人々の善意のみで成り立ち、その活動に共感するメンバーの輪は世界中に広がっている。サービススペースは全ての人々の本質にある無欲無私の奉仕精神を開花させ、人々の内面と社会の変容を起こし続けている。