2021年度「五井平和賞」受賞者

Gunter Pauli

グンター・パウリ

起業家、著作家(ベルギー)

「五井平和賞」は、2000年の創設以来、教育・科学・文化・芸術など、様々な分野において、地球と人類の未来に真の平和と調和をもたらす上で、顕著な功績があり、「生命憲章」の理念原則と同じ方向性を持つ個人や団体を顕彰している国際的な賞です。 

2021年度の五井平和賞は、「ゼロ・エミッション構想」や「ブルーエコノミー」を提唱し、自然界のシステムに倣った循環型社会の構築に取り組む起業家、グンター・パウリ氏に決定しました。

授賞理由

グンター・パウリ氏は、生態系の効率性に倣い、産業連環等によってエネルギーや資源を最大限に有効活用し、廃棄物を排出しない生産・消費モデルを目指す「ゼロ・エミッション構想」や、同構想に基づく革新的なビジネスの創出によって、あらゆる人々や生物の基本的ニーズに応える「ブルーエコノミー」という全く新しい経済モデルを提唱し、広めてきました。

そして、世界各地の研究機関、企業、市民団体等と連携し、イノベーション事例をデータベース化しながら、世界中でブルーエコノミーを実践する事業を支援してきました。

精力的な実践活動、普及啓発活動を通して、環境・経済・社会の複合的な問題の革新的な解決策を示し、子どもたちを含む多くの人々に世界をより良くする行動へのインスピレーションを与え、真に持続可能な社会づくりを推進してきた功績が評価されました。

プロフィール

グンター・パウリ/Gunter Pauli

起業家、著作家、The Global ZERI Network創立者。1956年ベルギー生まれ。10社以上の企業を設立するほか、洗剤会社エコベールを再建し、92年に世界初のエコロジカル工場を建設する。94年より国連大学学長顧問として、ゼロ・エミッション構想(ZERI=Zero Emission Research and Initiatives)を主導。96年The Global ZERI Networkの前身であるZERI財団を設立し、自然生態系に倣った循環型社会の構築を目指す実践活動を展開してきた。2009年ローマクラブへのレポートとして取りまとめた、何百ものイノベーション事例を基に、持続可能な経済モデル「ブルーエコノミー」を提唱。近年はプラスチック海洋汚染の解決、海水から生成された水素のエネルギー利用、イルカやクジラの気泡に着想を得た持続可能な漁法などに取り組んでいる。50カ国語に翻訳されたベストセラー『ブルーエコノミーに変えよう』、科学をテーマに発想力豊かな子どもたちを育む絵本のシリーズなど著書多数。複数の大学で教鞭をとるほか、政府やビジネスリーダーのアドバイザーとしても活躍。6人の子どもの父。

五井平和賞 歴代受賞者