
2024年12月14日(土)、2024年度国際ユース作文コンテストの上位入賞者(文部科学大臣賞、優秀賞、入選)を対象に「受賞者の集い」をオンラインで開催しました。
多様な文化的背景や価値観を持つ受賞者12人が6カ国から参加し、より良い世界の実現に向けて、ポジティブなビジョンや意見を共有しながら、学び合い、相互理解や交流を深めました。
対立を乗り超えるために必要なこと
まずは自己紹介をしつつ、作文のテーマ「対立を超えた私の体験」にちなみ、それぞれが考える対立を乗り越えるために必要なことを共有しました。
- 対立から逃げたり、隠れたりせず、手を取り合って協力すること
- 気持ちを伝え合い、理解し合って、考え方のズレを少しずつ直し、仲良くなること
- お互いに知識を増やし、周りの大人からいろいろなアドバイスをもらうこと
- 自分の主張を発信するだけでなく、相手の意見に傾聴すること
- 人類は一つという意識。自らのエゴを減らし、思いやりと寛容さの手を差し伸べること。許し、そして憎しみに愛で向き合う勇気
対話を通じて相互理解が深まる
参加者たちはグループに分かれ、互いの作品への感想や「自分の周りや国がもっと平和になるために解決すべきこと」などについて、対話を続けました。例えば、母の死がきっかけで生まれた父親との距離を、テクノロジーの分野で共通点を見つけて修復し、ゲーム開発まで行なった経験を綴った、シャリーン・ハリジャントさん(インドネシア)には、質問や今後を応援する声が多く挙がっていました。
また、海外生活の影響で日本の学校に馴染めずに孤立していた状況を、自らの内面への気づきによって好転させた体験を書いた松尾莉愛さんは、「海外では〝国際化〟というと、それぞれの国の文化を持ち寄って共有するが、日本では他国の文化を受け入れることに重きが置かれており、〝双方向性〟が欠けていると思う」と、社会科の課題を通じて最近感じたことを共有しました。
ナイジェリアのボルワティフェ・ホーリネス・アラグベさんは、自国を「多様性の豊かな国」と表現する一方で、「利害の対立が起こりやすくもある」とし、身近で起こった川の水を巡る農民同士の争いを例に挙げながら、世の中がもっと平和になるには、「相手の利益や視点を理解し、互いの共通の利益を見つけることが大切」と語り、共感を集めていました。
対話後に寄せられた喜びの声
参加者からは、世界各地の同世代の若者との交流を喜ぶ声が多く聞かれました。
- 家族や友人、自分との対立を乗り超えることで、最終的に世界平和が築けるのだと思いました。
- 個人的な体験談から多くのこと、特にコミュニケーションの大切さを学ぶことができました。
- 平和は遠いところにあるものではなく、自らの内側から一歩ずつ実現していくものだという話が心に響きました。
- 外国の人たちの様々な考えや意見を聞けたことは、将来の糧になると思います。
グループ対話を進行したファシリテーターたちからは、「参加者たちが平和を自分ごとと捉え、真剣に考えている姿に感銘を受けた」などの声が寄せられました。 世界の若者が国境を越えて多様な価値観や生き方から学び合い、つながり合えるコミュニティづくりを引き続き推進してまいります。
参加者の皆さん
※敬称略
- <子どもの部>
文部科学大臣賞/ミルザ・チャタク(ボスニア・ヘルツェゴビナ)
優秀賞/リー・カイア(シンガポール)、園部真菜(京都府)、小林律仁(東京都)
入 選/マーク・ウォルトン(インドネシア)、小袋秀悟(東京都)、松尾莉愛(東京都) - <若者の部>
優秀賞/匿名(大阪府在住)
入 選/シャリーン・ハリジャント(インドネシア)、北村華桜里(大阪府)、ナー・アマヌア・アックワー(ガーナ)、ボルワティフェ・ホーリネス・アラグベ(ナイジェリア)