21世紀の教育の在り方を考えるユネスコ国際会議で財団の教育事業を紹介

top

201736日~10日にかけて、カナダの首都オタワにおいて「UNESCO Week for Peace and Sustainable Development: The Role of Education(平和と持続可能な開発のためのユネスコ週間:教育の役割)」が開催され、教員等の実践者、有識者、政策立案者、若者など約450名の教育関係者が世界各国より参加し、「持続可能な開発のための教育(ESD)」および「グローバル・シチズンシップ教育(GCED)」を二大テーマに、21世紀の教育の在り方について議論しました。

ESDに関するグローバル・アクション・プログラム(GAP)」を推進するパートナー・ネットワークに参画し、特に若者の動員とリーダーシップの育成において、ユネスコと協力を続けてきた五井平和財団も本会議に招待され、活発に議論に参加すると共にワークショップや展示ブースを通して、独自の取り組みを紹介しました。

参加者が、各自の教育現場で取り入れられる実践的かつ革新的な教授法や活動事例の紹介を目的とする46の分科会では、500以上の応募団体の中から当財団の提案がその一つとして選ばれ、「One World Compassion Workshop(世界は一つ、思いやりワークショップ)」と題したプログラムを提供しました。

世界の平和と地球を守るために必要な「思いやりの心」を育むことを目指すこの体験型ワークショップは、三つのアクティビティで構成されています。

まず一つ目のアクティビティ「思いやりのマンダラアート」では、内省しながら思い浮かぶ様々な人や物や事柄に対する感謝の言葉を円形状に綴ることで、参加者は自分の中にある平和と思いやりの心を見つめました。二つ目の「持続可能な世界のビジョンを描く」では、国連が設定した持続可能な開発目標(SDGs)について学び、世界が直面する様々な危機に思いを馳せながら、より良い未来のイメージを絵に描き、参加者同士で共有しました。そして三つ目の「ワールド・ピース・フラッグ・セレモニー」では、参加者全員で円になり、順番に世界の国旗を掲げながら、一国一国の平和への願いと、その国の人々やあらゆる生命に対する思いやりの心を表現しました。最後は、全員で手をつなぎ、世界平和を願って黙とうしました。温かい雰囲気の中、多くの参加者に「感動的で貴重な体験だった」、「自分の実践にも取り入れたい」など、好評を得ました。


1a
2a

このほか、全体会では、メインプログラムの一つに当財団常務理事の宮崎雅美が登壇し、イリナ・ボコバ ユネスコ事務局長や各国政府代表らと共に、世界の若者と「21世紀の教師像」について意見交換を行うダイアログに参加。当財団が文部科学省と毎年主催しているESD日本ユース・コンファレンスの事例を紹介し、ユース世代の連携を支援する大切さを訴えました。

3a
5a