【開催報告】平成28年度 地球っ子広場研修会

311日(土)、静岡県富士市において地球っ子広場研修会を開催し、全国から集まった地球っ子広場のボランティア、オブザーバーら22名と、社会問題であり、深刻さが加速するいじめをテーマに話し合いました。

冒頭、西園寺裕夫理事長は、ボランティアの皆さんへの感謝と共に、「子どもたちの神聖なる精神、善なる心を認め、伸ばすことで、いじめを生まない教育を、地球っ子広場で実現させていきたい」と語りました。

まず、各教室の状況やボランティアの実体験など、広く情報や意見を共有した後、小学校教諭を20年以上務めてきた賛助会員の芦田博さんに、教育科学の観点から話をしていただきました。いじめを生まない原点となる「子どもと大人の人間関係」、「生命の尊さを考え、理解を促す機会の大切さ」、「いじめ加害者の反社会的な行動にある心理的背景」などの考察が伝えられ、子どもとの関わり方を改めて俯瞰できる時間になりました。

後半はこれらの話を踏まえ、グループディスカッションを通して、地球っ子広場の在り方について話を深めていきました。親や教師とは違ったつながりを持つ利害関係のない大人たちに、子どもは心を開いたり、人生の豊さを学ぶことが多いとも言われています。

地球っ子広場は、まさにこうした場所。地域に根ざしながら、いじめの被害者・加害者を分断せずに、子どもたちの気持ちに寄り添い、そして、学校や家庭にも心を配りながら、子どもたちを見守り、育んでいこうと決意を固め、閉会となりました。