開催概要
G7広島サミットに合わせ、5月13日(土)に、平和の担い手を育む教育プログラムを展開する公益財団法人五井平和財団と広島で若者主導の平和教育を推進するNPO法人Peace Culture Village(PCV)は、「ピース・ダイアログ・ヒロシマ 2023」をオンラインで開催しました。
世界41カ国より、多様な価値観や文化背景を持つ10代から30代の若者330人が参加。広島平和記念公園バーチャルツアー体験や対話を通じて、国やリーダーだけでなく、平和の文化を創るために自分たちにできることを考えました。
開催レポート
オープニングメッセージとして、五井平和財団理事長 西園寺裕夫は「若者同士のオープンな対話を通じて、悲劇を繰り返さないためのアイデアを共有し、平和で核兵器のない世界を目指して相互理解を深めてほしい」、広島平和文化センター元理事長でPCV創設者のスティーブン・リーパー氏は「広島が戦争の文化に対抗する『平和の文化』を発信するのに相応しい拠点であり、このイベントをきっかけに平和を築いてください」と呼びかけました。
広島平和記念公園バーチャルツアーは、PCVスタッフのナビゲーションにより、デジタル技術で再現された爆心地周辺をオンラインで巡り、原爆投下前の町並みや人々の日常、原爆投下後の被爆の実相や復興の歴史まで広く学びました。
バーチャルツアーは、被爆の証言活動をしている広島市在住の田中稔子(たなかとしこ)さんのメッセージで締めくくられました。「平和への道は私たちの小さな一歩から始まると信じています。どうか世界に友人をつくってください。国家間で問題が生じた時、親友の頭上に爆弾を落とす気にはなりません。自分ごととして、一歩を踏み出してください」。
若者たちは、ツアーを終えての感想や気づき、平和のために自分たちができることなどについて語り合いました。
【若者たちの声】
参加した若者たちは、多くの学びや気づきを得ると共に、「平和の文化」を醸成するのは、一人一人の平和への強い想いや行動であるという確信を深めたようです。
五井平和財団は「平和の文化」の創造に真摯に向き合う世界の若者たちの声を社会に広く発信していくと共に、平和の担い手を育む様々な教育プログラムを引き続き展開してまいります。
※若者の参加国(41カ国)
アフガニスタン、アメリカ、アルジェリア、イラク、イラン、インド、インドネシア、ウガンダ、ウクライナ、ウズベキスタン、エクアドル、エジプト、オランダ、カザフスタン、カナダ、北マケドニア、クウェート、ケニア、ザンビア、シリア、シンガポール、スリランカ、スロバキア、チリ、トルクメニスタン、ナイジェリア、日本、パキスタン、バングラデシュ、フィジー、フィリピン、ブラジル、ポーランド、ボスニア・ヘルツェゴビナ、マレーシア、南アフリカ、ミャンマー、メキシコ、ルーマニア、レソト、ロシア
お問合せ
公益財団法人 五井平和財団
〒102-0093 東京都千代田区平河町1-4-5 平和第1ビル
TEL 03-3265-2071
513peace@goipeace.or.jp
NPO法人 Peace Culture Village (PCV)
〒729-4111 広島県三次市甲奴町福田26
peaceculturevillage.org