12月20日(水)、アフリカのモロッコ王国より来日中のモハメッド6世環境保護財団のヌージャ・アラウイ事務局長が、五井平和財団オフィスを来訪し、西園寺裕夫理事長と会談しました。両財団は2017年より「平和と環境保護、ESDに関するパートナーシップ」を締結し、両国の学校間交流など、教育分野の協働事業を推進しています。
日本から紹介された教育資料がモロッコで進化
アラウイ氏は、同財団が開発・制作し、モロッコ国内の全学校に配布したという、SDGsについて楽しく学べるボードゲームを持参、紹介しました。
実はこのゲームは、両財団の仲介で、モロッコの首都ラバト近郊の小学校と交流を重ねていた大田区立大森第六中学校(東京都)が、カリキュラムマネジメントのツールとして開発し、活用している「SDGs(持続可能な開発目標)カレンダー」がヒントになっています。
五井平和賞受賞者として同国のララ・ハスナ王女が2018年に来日された際、訪問先の同校にてSDGsカレンダーを紹介され、その後、モロッコ版「SDGsカレンダー」の開発や今回のボードゲームへと発展を遂げていきました。
すごろくに似た、サイコロと持ち駒を使って、SDGsに関するクイズや課題をクリアしていくこのボードゲームは、日本語版の試作も検討中とのことです。
今回の会談では、将来的な人的往来も視野に入れつつ、引き続き両財団の知見を生かし、教育分野の交流と連携を深めていく方針などが確認されました。