【開催報告】ESD日本ユース・プラットフォーム会合2018

2018217日(土)、第4回ESD日本ユース・コンファレンス(20179月開催)のフォローアップとして、「ESD日本ユース・プラットフォーム会合」が東京都内で開催されました。これまでのコンファレンス参加者がお互いのその後の活動や近況を報告し合うほか、コミュニティとしてのESD日本ユースの更なる発展と活性化を目的としています。

 当日は首都圏を中心に、長野・名古屋・岡山・沖縄など全国各地から、第1回~第4回の参加者が集っただけなく、ユースのESD活動に関心を持ち、長年ESDに取り組んで来られたプロフェッショナル層の方々も参加し、年齢も活動分野も多様な約30名が、同じESDを推進する仲間として活発な意見交換や交流を行いました。

 また、今年はインターネット中継を利用して奈良市のサテライト会場とも交流をしながら進行したほか、翌週には岡山市においてもプラットフォーム会合が開催されました。

 冒頭、文部科学省国際統括官付ユネスコ振興推進係長の田村謙治氏より、「ユネスコは、ESDを通じて変革を起こす推進者としてユースに期待しており、文部科学省でもユースのアクションに力を入れていきたいと考えています。今日一日を通してアクションに向けた様々な意見交換やネットワーキングがなされることを期待しています。」との期待が述べられました。

午前中は全員の自己紹介やアイスブレーキングの後、何名からのコンファレンス参加者からその後の協働やプロジェクトの進捗報告がありました。

高校教員(沖縄県)
コンファレンスで出会ったNPO所属の参加者と連携をして新興国における安全な水の確保を目的とした「1円玉募金」をクラスで実施した。最初は「なぜ募金をするのか?」という意見や不満が続出したが、対話を継続することによって実施することができ、最終的には他のクラスにも広がっていき、生徒達の自尊心を高めることができた。
大学生(神奈川県)
大学と地域が連携し、子どもと若者の豊かな学びづくりに取り組んでいるが、コンファレンスでプログラムの作り方やワークショップのやり方を学ぶことができ、自身の活動に大いに活かされている。活動の幅も広がり、今までは一つの市のみの活動であったが、二つの市へ展開することができた。
小学校教員(奈良県)
コンファレンスでも事例発表した間伐材に関する環境教育のプログラムは、その後もESD教材づくりのチームと連絡を取り合い、ブラッシュアップを重ねてきた。最近では、研究会での発表においても高く評価されることが増え、コンファレンスに参加した成果が大きく現れてきている。
ユース組織メンバー(東京都)
「ESD日本ユース」の継続的なコミュニティづくりに有志チームで取り組んでいる。具体的には、これまでのコンファレンス参加者と共に未来を考えるビジョンミーティングの開催、若者の声の集約と政策提言、情報窓口としてのウェブサイトの企画など進めている。

午後の初めは、毎回のコンファレンスでも人気があり、参加者同士が学び合えるピアラーニングの時間を設け、3人の有志がワークショップを提供しました。

  • ユネスコ憲章から学ぶユネスコの理念とESD
  • こんな社会は嫌だ!最悪な未来のつくり方
  • 実は多様な日本の学校?!

続くグループディスカッションでは、継続的なコミュニティとしての「ESD日本ユース」の今後について、その可能性、課題、必要な仕組みや機能など、皆で話し合いました。「全国の仲間と継続的なつながりがあまり持てていないので、メールやSNSで積極的に連絡を取り合い、コミュニティ全体に刺激を与えていく」、「コミュニティの目的を明確化する必要がある」、「活性化に向けた合宿を行う」など、多様な意見が集まりました。

午後の終盤は、参加者が次の一歩を生みだすための「この指とまれ分科会」が行われました。コミュニティの活性化に向けた合宿を具体的に企画する分科会、参加者同士の相互支援を強化するために互いの活動について語り合う分科会、ESDを一般社会に広める方法を話し合う分科会、自身の中高生向けプロジェクトに対してアドバイスを求める分科会など、それぞれの興味のあるテーマに分かれ、実践に向けた意見交換を行いました。

最後は、一日のディスカッションを終えた感想と今後の抱負が共有され、閉会となりました。